あ、 pic.twitter.com/DSotjoitcA
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これは意外と、 pic.twitter.com/QXLSnNXeik
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面白そう。 pic.twitter.com/N2nQOcS4dp
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そういうわけで、
普段なら絶対買わないタイプのやつだが。タイトルでスルーするやつ pic.twitter.com/0fBfKvD3RB
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なんだけども、
にもかかわらずなぜジャケ買いなぞしたか……まあ、1人〜のゲームがこれからのトレンドなんじゃないかと思ってね pic.twitter.com/sjV6gtaQyJ
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というわけなんですが。
春からの新居が都心から遠いから、あんまり人と遊べなくなるんじゃないかという心配もあったりで、一人用からできるゲームを最近集めてはプレイしているわけです。(まあ実際は毎週遊びにいってるんですが...そして交通費ヤバイ)
さてこのゲームはソリティアです.厳密にはクロンダイクというんですかね.「Windowsに入ってるアノのソリティア」と言ったらお馴染みでしょう.
悪い言い方をすると,ソリティアに能力カードを別に用意して,沈没という時限装置を用意しただけのゲームです.そんなんでいいのかよ?というのはもっともな意見かもしれませんが,そんな古典ゲームのチョイ変(?)にも関わらず,最大限テーマにマッチしている点が非常に関心させられます.というのが私の総評です.
その辺の話を中心に順を追って紹介しようかと思います.
ゲームの概要はタイタニックが沈む前に乗客全員を非難させろ!です.タイタニック号の沈没の様は冒頭のように本型のコンポーネントのページをめくるように行います.珍しいですね.
セットアップは乗客カードで4列を作ります.この列は船上のデッキを表しています.最初は4列ですが,右の空いている2つのデッキを使うこともできます.そこを使うには,最大の数値のカードを置く必要があります.
ソリティアのゲームを頭に思い浮かべると簡単に理解できるはずです.
デッキにいる乗客が避難を終えるにはまず,小舟(数値は1)をみつけることが必要で,見つけたら列とは別の場所に置きます.お分かりの通り,トランプのAに当たるカードです.この小舟には数値2の乗客から順に上に重ねていくことができて,避難させることができます.このようにして,黄色の乗員が1~17の各2枚,紫の乗員が1~13の各2枚全ての乗客を対応する色の小舟に昇順に乗せればゲームに勝利します.そういう協力ゲームです.1~5人でプレイ出来ますが,やってみるとよくあるソロプレイがオマケというよりは,ソロプレイがメインのように思えます.
裏向きのカードはまだ混乱していて小舟に非難するどころではない乗客達を表しています.
右の方のカード山の一つも乗客カードで,これらはまだ船内にいる乗客を表しています.
さて,ソリティアでは赤のカード,黒のカードを交互に降順に重ねるようにしてカードの移動を行いますが,SOSタイタニックでは上のように同じ色で重ねます.
少し移動を行うと,その内,移動が出来なくなります.そうしたら,ソリティアでは山札からいくらかのカードを表向けてストックに置くことをしますが,SOSタイタニックではストックに表向けるのではなく,いくらかのカードを表向けてその中の1人を移動可能な列(または小舟の上)へ置きます.ここで,一人もどの列にも移動できない場合,タイタニックの沈没が進行してしまいます(パージを1枚めくります).
いくらか沈没が進むとデッキが使用できなくなってしまいます.上の写真はページをめくった直後で,船上のデッキが利用出来なくなってしまいました!
するとデッキを失った乗客たちは全員,足場を求めて隣りの列に加わります.このとき,表向きのカードが何枚あろうが,全てシャッフルして,1列にまとめた後,1枚だけ表向きにします.
こうなるとアレよアレよの内にパニックが広がり・・・(こうなるとリカバリはもう無理で)
広がり・・・
ドボン・・・!
という感じに,タイタニックが大パニックとなる様が見事に表現されているのです!
左の方から足場がなくなっていくので,パニックが起こらない程度に気を配りながら進めていかなければなりません.
- 運命の選択
時には究極の選択を強いられる状況も起こります.
実際に起こった例として,上の写真は「今確実に救える乗客を救う」と「全員救える可能性にかける」という選択を迫られた状況です.
SOSタイタニックでは,クリアできなくても得点を競うことができるので,少しでも得点を稼ぐという意味で,「今確実に救える乗客を救う」という選択肢がありました.しかし,ゲームとしてはクリアしてなンボですので,「全員救える可能性にかける」をここでは選択しました.
結果は,お察しの通りです(汗)
ゲーム的にはクリアしてなンボ,テーマ的にも全員救える希望は捨てれない!というのは自然な考えですが,結果として,ゲームとしては点数が伸びず,テーマとしては多くの犠牲を出してしまうという事態になったわけで,図らずも,乗務員の心理を追体験するという稀な体験ができたわけです.
ゲームとしての面白みは,上記の疑似体験感もありますが,それよりもソリティア依存の部分が大きいです,終了の形が,全カードを昇順に揃えるというものなので,ゲーム中の緊張感との掛け合わせもあり,クリア時の達成感と爽快感がとても良い感じです.
ゲームを通して,各自に割り当てられるキャラクターカードはゲームのルールをちょっとだけ変えるような能力を持っていて,場合によるというのが正しいのかもしれませんが,結構強さにバラつきがあるように感じます.ルールではランダムで配ることになっていますが,これが多人数プレイになると,いい具合に役割のようなものが生まれてソロゲームを二人でやるだけという感覚を低減してくれます(という妄想です.多人数でやってないので).それでも実際ソロゲーム推奨なような気がします.
この“能力カードを各プレイヤーに割り当ててソロゲームを多人数で遊べるようにするメソッド”は結構汎用性が高そうなのでメモしておきましょう.
またこのゲームは,乗客を全員救えたら完全勝利なのかといえば実はそうではありません.2枚ある同色同値の乗客カードですが,錨マークが付いているものと付いていないものがあります.小舟に乗せる際にこれが連続している分だけ得点アップするようになっていて,そのため「全ての乗客を錨マークありなしの小舟にちゃんと振り分けつつ助ける」というのが完全勝利の条件です.こうなるともはや相当な強運も味方につけないと無理でしょう.とここで,よくよく考えたらページが捲られるほど点数が下がっていくので完全勝利は無理ゲーでした.クリアの行為だけでも十分な満足感があるため,そこまでやるモチベーションが続くかも微妙なところです.
コンポーネントの話をすると,乗客カード60枚全てユニークな絵柄です.よく見ると,大きい数値のカードにはムサいオッサンやお兄さんの絵が描かれていて,逆に小さい数値のカードには,子供やお年寄り,女性の絵が描かれています.つまり,避難させる優先順位がちゃんと決まってるんですねw 無駄に凝っていてつい笑ってしまうのですが,良い凝り方だと思います.
この辺が,SDJ2014の推薦リストに入った要因なんではないかと思っています.また,最近,開発された優れたゲームメカニクスに頼らず,古典ゲームの現代アレンジという位置づけも悪くない点かなと思います.
正直,ジャケ買いした後,家に帰って見た内容がソリティアだった時はガックリ肩を落としましたものですが,思ったよりしっかり遊べますし,何よりテーマとのマッチがとても気に入りました.
さらに,私のお気に入りのデザイナーである“ブルーノ・カタラ”らしさがしっかり入り込んでおり,とても心地の良い作品です.
これは夜な夜な取り出してまた一人で遊びたいと思っています.
それでは.
yio
SOSタイタニックSDJ2014推薦リスト入りの報を受けて...
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