2012年5月22日火曜日

貿易船の秘密

テジャワティ!!(挨拶)
YEA ファクトリマネージャのclamです。

ゲームマーケットでイリクンデにお越し頂いた皆様、はじめまして。
秘密の貿易船をご購入頂いた皆様、ごめんなさい。

秘密の貿易船には、ゲームを円滑に進めるために、複数のチップが必要になります。
2種類のチケットと、4種類のコインです。

お手元のトリセツには、これらが付属する旨が記載されていると思います。
実際にはチケットしか同封されておりません。

ではコインは?といいますと、YEAのファクトリにて鋭意製作中でございます。
ゲームマーケットでは、生産が間に合わず、チケットのみのセットで販売という形になってしまいました。

ゲームマーケットで秘密の貿易船をご購入いただいた方で、コインチップをご希望の方は、メールでご連絡頂ければ、コインチップを無料で送付致します。
お手数ですが http://www.yukinohana.net/~yea の Contact にあるメールアドレスまで、送付先のご住所等をご連絡ください。

チケットチップの数が合わない等のトラブルがあった場合も、合わせて対応いたしますのでよろしくお願いいたします。

秘密の貿易船(mugin / イリクンデ)

2012年5月18日金曜日

ゲームマーケット2012春参加記録とボードゲーム部準備会

目次
  • ゲームマーケット出展者レポ
  • ゲームマーケット出展者反省
  • ヴンダーカンマーご購入の方へいくつか
  • コミティアボードゲーム部のお誘い
  • イリクンデゲーム会
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yioです.

なぜ名乗ったのか?といえば,当日は最初から最後までプレイ卓に張り付いていて,正直周りがどんなだったのか,「今回のGMはこんなだった」とか,なんにもわからない個人視点のレポートだからです.レポートにもならないと思いますが.

当日,遅刻しました.到着したのは10時を15分ほど回った頃でした.販売スペースにいたのがちょうどこのタイミングだけだったので,偶然にも予約いただいていた方やそうでない方に商品を手渡せたのは嬉しい思い出です.

別のイベントでの話になりますが,何を隠そう,コミティアでは私が店番をしていた(決して短くはない)時間で売れたのは2回のイベントを通して「0」!逆にスゴい!どれだけ近寄りがたい気配と購買欲を失せさせるトーク力を持っているんでしょうか,私は.

(なんか書いててテンション下がってきました.)

そんなこんなで,到着が遅れた私と新作「ヴンダーカンマー」 だったのですが,もう一つの新作「秘密の貿易船」も到着が遅れるという事態が起こってました.なんかボロボロですね?ただし,試遊用のカードセットだけあったので回す,回す.なかなか食いつきが良いように感じました.それに気を良くして回す回す,私.「ただ,今はモノがなくて,午後に届く予定ですけどね!」と断りながら...そんな中でも「面白い!買ってこう!」と言葉をいただけたのが本当に救いでした.

(あ,コレ今年に入って初手柄じゃね?)

当日なのに「取り置きしておきますね」 という良くわからん状況に.だがそんなことはどうでもいい.

その後も「秘密の貿易船」が軽いしキャッチーだったのでそればかりやってもらって(だってお客さん特にお目当てもなく来るんだもの!),肝心のヴンダーカンマーは完売の報告を聞いてから1回だけ,「かぎやよへえ」も1回,「GEMLLY RUSH The Card Game」も1回,「すてきな花園」も1回とかそんな感じ.であっという間に閉会の時間になっていました.

プレイ卓で楽しいことといえば,ゲームやりながらもおしゃべりできることでしょうか.特に嬉しかったのは「かぎやよへえってもう何年もありますよね」と覚えてもらっていたときとか,ぶっちゃけハゲタカアレンジのすてきな花園は「ハゲタカより面白い!デザインも良い」と言ってもらえたことなどです.どっちも手放しで喜んでいいものかどうかは置いとくとして.さらに後者のタイミングではちょうどカードバックのデザイナーの方(半々ぐらいで外部の方です)が同席していたので,嬉しくてついお客さんにそのことをペラペラと話してしまいました.全然良かったよね?

次に反省点.ほとんどスタンプ目当てだと思うんですが,意外とフラっと立ち寄ってくる方が多い.ただきっかけがどうであれ,遊んでくれるっていうチャンスがあるんだかからもっとこう「素晴らしいセールストークをしろよ」とか,なるべく「売ってるもので遊べ」という自分に対する喝とか.あとは他の方のブログでも見かけたりしましたが,「どんなゲームが遊べて,どれがどんなゲームで,どうおススメか」みたいなことを書いたポップやら看板やらは設置すべきだなと感じました.あと「遅刻すんな」とか.他には「1宅でゲーム2個回していきたい」な,というのは次回以降の妄想だったりします.


最後に私事ですが,「ヴンダーカンマー」購入していただいた方へいくつかお知らせがあります.

①「1」のカードを本来6枚の所,18枚入れてしまいました.そうでないセットもあるかも.

②チャック袋に入れたカードを1枚,ケースの外に,何の断りもなしに入れましたが,プロモカードのつもりでした.お好きなように混ぜて遊んでください.

③ルールで不明な点があればメールなりツイッターなりで気軽に質問を投げてください.そこで出てきた内容などは改めてヴンダーカンマーの紹介ページにまとめるようにします(さっそく何点かありますが/汗) .

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お客さんとの交流はできるかぎりは出来たと思いますが,もっとゲームデザイナーの方とも交流したいと常々思っています.しかし,いざイベントとなると全然動かず(動こうと思えば他のスタッフに任せて動けるハズなのに!)という現状.今回のGMにあたっては当日以外にもいくつか機会があったように思えます.例えば,「ゲームデザイナー用ゲーム会を企画してみた」とか「ゲームマーケット前日非公認イベント」とか.ただしこの辺に上手く参加するには,モノができてることが絶対条件ですよね?うむmm,現状では非常に難しい...前日も無理なのか?と言われれば.微妙である,としか.なんということでしょう.

コレはコミティアで「ボードゲーム部」を立ち上げるしかありませんね!

(おっと強引な展開だ!)

という訳で裏でコソコソと動いています.次回はCOMITIA101となるわけですが,そこで「ボードゲーム部準備会」 として参加しようなんていう話をしています.本当に部が認められるかどうかは,過去2回の調査から10サークルぐらいはアナログゲームを出展していることを確認しているので,上手く決起されれば無理なことはないでしょう,という状況です.
COMITIA100は5600サークル!

「コミティア ボードゲーム部」および準備会については追って情報を出すかもしれません.賛同していただけるサークルさんいらっしゃいましたらご連絡いただけるとありがたいです.結構本気です.

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交流といえば,「イリクンデのゲーム会(仮) 第1回?」 を6月に予定しています.今回はどうかな,公式にアナウンスするのかな?わかりませんゴメンナサイ.コチラも興味のある方はご連絡下さい.来るものは拒まず精神で気持ちでは負けないように対応させていただきます.場所はだいたい西東京です.

参考:第0回イリクンデゲーム会レポート

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順番が前後しましたが,ゲームマーケットお疲れ様でした.

今後ともイリクンデの作品とイリクンデをよろしくお願いします.

2012年4月30日月曜日

ヴンダーカンマー

ヴンダーカンマー(Wunderkammer)


基本情報

タイトル:ヴンダーカンマー(Wunderkammer)
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:30分~
ジャンル:デッキ構築ライクゲーム
作:yio / Yirli'kumde

 

ゲーム紹介

ゲームの概要

不思議なアイテムを収集するゲームです.アイテムに評価を与えるキャラクター達をヴンダーカンマーの世界に招くとともに,彼らから多くの栄誉が得られるように努力します.
ヴンダーカンマーの波はまだ訪れたばかりです.3種類のアイテムを元手に,最も優れたヴンダーカンマーをつくり上げましょう.
このゲームで最も注意すべき点は,誰が招いたキャラクターであっても,全てのプレイヤーのアイテムを平等に評価するという点でしょう.

ルール

ヴンダーカンマー遊び方説明書(PDF,約888KB)

ヴンダーカンマー遊び方説明書手番例と得点計算シート(PDF,約318KB)

ダウンロードしてご覧ください.内容は予告なく変更されることがあります.

[更新履歴]

*5/7:図などを追加しました.

*5/8:細々とした修正など.

*5/12:細々とした修正など.

*4/24:v2.1公開

 

ルール捕足

    寄せられた質問などを基にルールを補足します.

    • Q:プットは1キャラクターに1枚までですか?

      いいえ.何枚でも可能です.ただし,同じ種類のアイテムを2個以上プットすることは「1キャラクターが1アイテムに与える加点は1まで」なので,基本的に無意味です.
      • Q:ウッドキューブは20個じゃ足りません.

        足りなくなる可能性があります.何か手近にあるもので代用してください.
        • Q:ドローのときデッキがなくなったらどうなりますか?

          既定の枚数になる前にデッキがなくなったら,そこで引くのを止めて手番は終わります.
          • Q:シャッフル・アンド・ドローや得点計算のとき,デッキにあるカードはシャッフル,得点の対象にならないのでしょうか?

            どちらも対象になります.明らかな記載ミスでした(v.1).


          デザイナーズノート

          ゲームデザインのyio(いお)です.はじめてノートというものを書きます.こんな感じで合っているのかはわかりませんが,色々としたためてみましょう.遊び方説明書と併せてみていただければ幸いです.

          とても単純なゲームです

          ヴンダーカンマーはとても単純なゲームです.とりあえず好きなアイテムを集めます.同じアイテムにこだわりを持って集めるほどアイテム集めが簡単になります.逆に広くアイテムを集めると手助けをしてくれるキャラクターを獲得することができます.そうして自分や他のプレイヤーがキャラクターを集めるほどにアイテムの価値(勝利点)が上がってゆきます(ヴンダーカンマーの世界に招かれた全てのキャラクターがプレイヤー達のヴンダーカンマーを評価するのです).さて,どのアイテムを集めればゲームに勝つことができるでしょうか?キャラクターを頼るか,ただひたすらに価値の変化を読み切るか,お好きなようにアイテムを集めてください.

          以下はシステムについてクドクドと綴りました.気に障った方だけ読み進めてください.

           

          • ただ集めるだけのシステム
          • ダイナミックな価値
          • 波のある拡大生産

          ただ集めるだけのシステム

          デッキ構築ゲームといえば先日ドミニオンがヒットしてからというもの中々に熱々ホットなジャンルです.同人からも,商業からも結構な数が出ています.「ゲーム中に何かを集めて自分だけの能力を築きあげる」なんとも素晴らしいシステムです.ドミニオンで素晴らしいのは「デッキ」を作るとしたところ.トレーディングカードゲームというジャンルが廃りなくやられていて,リプレイ性が高いのはひとつにデッキがそれだけでソフトランダム性を持っていて,自分で作りあげたものが上手く回ったり上手く回らなかったり,それをベースにどうすればもっと良くなるか考えることや,思わぬ相互作用を発見できたりすることが楽しいからでしょう.ここまではデッキを作るのって楽しいよねという話です.

          話がなかなか進まないので閑話休題して,いきなりですがデッキ構築に限らず私は,テキストが書かれたカードが苦手です.それをたくさん並べられた上,強そうな戦略を見極め,いま何をどれくらいデッキに入れていて,確率的にこうだから,あーして………正直向いてません.(大半のデッキ構築ゲームの醍醐味を棒に振ってる感じが否めませんが)でも,上で触れたように「デッキを作るシステム」には見逃せない魅力を感じていました.

          そこでまず,集める対象(いわゆるサプライ)から能力を排除しました.この辺で紆余曲折ありましたが,集めるほどに楽しい風に仕上げようと思い至りました.例えば,ドミニオンを考えると,カードを集めていても能力発動の確率が変わるだけで,たくさん集めている実感は少なく,突き詰めるとむしろ集めすぎず,最善な能力の発動確率を凝縮させて高めるのを至上とする大変マニアックなゲームになっています.

          もっと集めている実感が得られるにはどうしたら良いか?と考えから,全てのアイテムを直接な得点源にすることにしました.さらに,自分の場に並べて見せつける(コレクションとは見せつけてなンボです)ルールと,たくさん並んでいるほうが能力が高くなる(キャラクターからの支援も受けやすい)システムを導入しました.コレクションがなんだかスゴそうなプレイヤーのところは能力的にも本当にスゴいんです.

          ダイナミックな価値

          アイテムの価値(それぞれがもつ勝利点)はゲーム終了時に決定します.正確にはゲーム終盤に向かって徐々に決まっていきます.具体的には,価値を決めるのはお客さんです.「ヴンダーカンマー」の世界では客観的な価値など無用です.何を置いても重視されるのは自分の満足(これはイコール好きなものを集めること)ですが,その内に「誰かに評価してもらいたい」という欲求が生まれるのがごく当然の流れといえます.そこでゲーム中ではお客さんをキャラクターとして登場させました.キャラクターの嗜好(得意分野や専門と言ったらわかりやすいでしょうか)はそれぞれで,ヴンダーカンマーの運用または価値基準に様々な影響を及ぼす能力を持っています(例えば,絵画好きなお客さんが味方につくと絵画から得られる収入を増やしてくれるとか,機械好きのお客さんならアイテムの仕入れに有利な能力で手助けしてくれるといったイメージです).これを利用せんと考えるのが我々プレイヤーたちであり,キャラクター達をヴンダーカンマーに導くのです.そうして,ヴンダーカンマーに魅入られたキャラクター達は数あるプレイヤーたちのヴンダーカンマーを値踏みするのです.結局,プレイヤーたちそれぞれの思惑で招き入れられたキャラクター達の価値観によって各ヴンダーカンマーの価値が決められます.このゲームの駆け引きはここにあります.どのキャラクターがヴンダーカンマーにいるか,今後どのキャラクターが招かれるかを予想してアイテムを獲得します.ヒントになるのは相手の獲得したアイテムです.キャラクターは一定のアイテムが場に揃ったときに招かれるからです.これらの情報は覚えるに越したことはありませんが,場の状況を見ることでおおまかに知ることができます.見せつけられた情報をじっくり利用してやりましょう.

          波のある拡大生産

          ゲーム全体として,能力は上昇傾向にあります.ここでいう能力はアイテムを集める能力です.これは自分の場に並べたアイテムの状況が相当します.これはデッキがなくなるまで増強されますが,なくなるとリシャッフルされ,1ラウンド目と変わらない強さに戻ります.デッキの内容に依りますがむしろ弱くなることが多いでしょう.ただし,能力の強さの最大値はデッキ枚数とそのバランスに依るので,能力は引いては寄せる満ち潮のようにズンドコズンドコと強くなっていきます.手に入れたアイテムは次のリシャッフルの機会にはじめて能力に組み込まれはじめるのでそのタイミングを計るのも後半は特に重要になります.

          ここまで読んでいただけた方は思うところがあるかも知れませんが,一般に「デッキ構築ゲーム」といわれるジャンルの良さの大きな曲解から作られたゲームになっています.もはやデッキ構築ではありません.でも構築します.こういった定義に関する部分は不毛で好きじゃないのでこの辺にしますが,願わくば摩擦の起きないように,「デッキ構築ライクゲーム」という逃げの看板を付けておきます.


          頒布について

          ごく少部数,800円での頒布を予定しています.

          キャラクターカードプロモーション

          当日は(やめればいいのに)プロモーションキャラクターカードをオマケします!もちろんそいつもユニークな能力をもっていますので,遊びの幅が広がりますよ


          ヴンダーカンマーのキャラクターカードの例
           

          お問い合わせ

          何かありましたら,公式窓口として,http://www.yukinohana.net/~yea/ >Contactからメールで,

          もしくはyioのTwitterアカウント(@sounio120)までお気軽にお声をお掛け下さい.



          ブンダーカンマーでもいいよ

          ワンダーチェンバーでも

          ワンダールームでも

          驚異の部屋でもね!

          2012年4月1日日曜日

          第0回イリクンデゲーム会レポート


          先日,イリクンデははじめて公の場所を借りてゲーム会を開きました.


          といっても公に面子を募集したわけではないので,言うほど大きな試みではなかったわけですが.
          借りたのは小さな会議室





          集まったのは合計8人.

          借りたのは小さな会議室でしたが,事前調査で最低でも3卓作れることが判っていたので,ギリギリピッタリ収まる広さでした.

          開会の言葉を簡単に済ませ,持ち込んだゲームをリストアップ.
          ホワイトボードはやっぱり便利です.

          未発表のテストプレイのゲームもいくつか挙げられていました.

          名札を記入してもらい,適当に3卓に分かれ,思い思いのゲームを早速開始しました(パチパチパチ
          ここで,前日言い渡されて急遽選んだBGMをかけると,ニッチなのに反応があって驚き!(笑)

          やられていたのは,
          ラスコー,禁断の島,それといきなりのテストプレイのゲーム(しかも2人用カード!),
          という少しずつ毛色の違うゲームでした(それぞれの卓の面子の趣味が出たのかな?).

          …その後,それぞれの卓では,ローゼンケーニッヒ,ティキ,セカイタク,それといくつか試作ゲームなどがプレイされていました.
          セカイタク(たなごころ)


          あっという間に終了!

          ゲームばっかり集中してて,話し足りない!ということで,お食事へ.
          お腹いっぱいになったところで,思いきってホームにご招待.
          この時点ではもうすっかり“仲間”という感じでした.

          そうして始まった2次ゲーム会.
          実は本会より時間もゲームもガッツリと遊びました.

          …僕と他の数人は,この日入荷したばかりのHawaiiのコンポーネントが楽しそうすぎてつい始めてしまい,結局数時間ぶっ通しでこれだけをやることになってしまいました;

          他にはInvisible hands(操られ人形館)やファンタジーガーデン(正気のサタデー),すてきな花園(イリクンデ),いくつかの試作ゲームがプレイされていました.
          Hawaii(Hans im Gluck)

          もうこの面子なら別に場所借りなくていいのでは?という話になったり,
          はてさて,第1回イリクンデゲーム会は実現されるのでしょうか.本当に開催されるのでしょうか.

          なにはともあれ,参加された皆様,お疲れ様でした!



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